はぴねすっ!!!?
第33章 日名川 麗羅
「私ね。
一人っ子だったの。」
ポツリとレイラが語りだす。
「パパもママも大好きだったの。
薫は私の従兄弟で、お互い一人っ子だったから、まるで兄妹みたいに仲良かったの。」
そして、一呼吸置く。
「でも、私の両親、ね。
私が小5の時に、死んだの。」
......え?
「それで。ママも一人っ子だったから、身寄りは薫の家しかなくて。
そこにおいてもらうことになったの。」
「.....知らなかった。
でも、あの......弟......って?」
「それは......じきにわかるわ。」