はぴねすっ!!!?
第36章 素直じゃない直
「直!やっと俺、帰ってきたぜ!!これからはまた一緒だ!!」
「おう!よろしくなっ!!!」
どんなに苦しくても、元気と楽しく過ごす時間があれば、乗り越えられる気がした。
でも、前とは変わってしまった俺に、気づかないわけがない。
「なぁ。直さ。前より楽しくないのか?ピアノ。」
「は?なんでだよ?」
「だって。練習しなくなったから。」
あまり、元気には詳しく話したくない。と思った。
親友であり、よきライバルだったからこそ。
あんなに他人のいうことを気にして、人前で練習するのが、一生懸命やるのがやになってしまったなんて。
「何いってんだよ!早くいくぞ?またコンクール、来月にくるんだから!」