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「おーい！元気。どーしたんだよ？サボりか？」



午前の授業中、なぜか元気がずっといなかった。


保健室にもいないと思ったら、俺らがいつもたまっている屋上に来ていた。



「......直。」






なんか、様子が変、だ。



「元、気 ？具合でも、悪いのか？」




「俺、オーストリアに行くことになった。」







ガン、と頭を殴られたような衝撃が走る。






「......いつ、だ？」



「明日、出発。だから、今日で最後。」




「は、はぁぁあ？？な、なんでそんな急なんだよ！！！いえよ！！もっと早く！！！」




ありえねぇよ。なんで？言わなかった？


「話せなかったんだよ。」





「....っ！」




元気は冷たい目をしていた。



そういえばここ一ヶ月位、あまりちゃんと話してなかった気もしなくはない。