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妄想

第1章 妄想1



僕はハッと目を開けた。
周りの雑音が一気に耳に入ってくる。
顔を上げて周りを見渡すと、満員電車のいつもと変わらない風景があった。



「…」



…ああ…
また妄想し過ぎてしまった。
僕の悪い癖だ。



僕は小さく息を吐き、右手を見る。
僕の右手はスマホがミシミシ音を立てるほど、強く握りしめていた。




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