パパとママのタカラモノ。
第3章 新生活。
ビデオ鑑賞のあとは
陣痛が始まった際の
いきみ逃しの練習をした。
「ひっ、ひっ、ふぅ~。はい、皆さんでやってみて下さい。」
奥さんはみんなやってる。
旦那さんたちは隣で見守ってるだけ。
そんな男性陣に
看護師さんから厳しいお言葉が。
「ほら、お父さんもやって下さい!出産は夫婦で行うものです!奥さんに任せっきりはいけません!はい、お父さん方だけで、ひっ、ひっ、ふぅ~。」
戸惑いながら智ちゃんも
智也「ひぃ、ひぃ、ふ~。」
なんて言ってる←
「本格的に陣痛が始まれば、お母さん方は痛みで精一杯で、いきみ逃しまで頭が回りません!それを支えるのが、お父さん方なんですから、頑張って頂かないと!」
そこで1人の男性が挙手をした。
「その他に僕達が妻にしてやれることは、ないんでしょうか?」
看護師は暫く考えたあと
言葉を続けた。
「はっきり言ってありません。出産の場で男性、つまりお父さん方は無力なんです。励ましたり、うちわで扇ぐなり、腰をさすってあげてください。」
智ちゃんを見ると
頭を撫でて頷いてくれた。