パパとママのタカラモノ。
第5章 病の発覚。
そんな感じで
30分ほど話し込んでいたら
看護師さんが回診で部屋に
やってきた。
「あー斎藤さん!また風真くん置いてきたんでしょう。」
奈央「風くんは今お昼寝タイムです。」
「まだ寝返りしないから良いけど、そろそろお乳の時間ですよー!末松さんも一応安静の身なんですから、病室で大人しくしててくださいよー。」
末松「はいはい。けど暇だし、売店にも行けないんじゃ、退屈で仕方ない。」
奈央「ですよね~。っと私は戻ろうかなぁ。看護師さんの言う通り、そろそろ起きるかもー。」
と、そこに草薙さんがやって来た。
草薙「やっぱり斎藤さん。じゃなくて、奈央ちゃんここにいた。風くん起きたっぽいよ。何かモゾモゾしてる。」
「ほらぁ~。私の勘当たるでしょう笑」
看護師さんが
自慢げな顔で見下ろしてくる。
西宮「勘じゃなくて、大体の授乳時間、起きる時間を記録してるだけでしょ~笑」
「あははっ、バレたかぁ笑」
末松「草薙さん、サンキューね!ほら、斎藤っち戻った方がいいよ。」
私の仲立ちで草薙さんと
西宮さん、末松さんの距離が
ここ数日で一気に縮まった。
草薙「私も失礼します。また後日、伺わせてください。」
末松「おっけー。いつでもウェルカムだよ。」
西宮「末松さん、ここ一応私の部屋‥笑」
西宮さんの言葉に
末松さんはバツが悪そうに
頭を軽く掻いて笑った。