チーズケーキ
第14章 桜は…
「なんやその男!!っていいたいけど話してみなわからんのとちゃう?」
冷静に言われて
「そやんな…」
そう思ったけどカバンの奥底にしまった携帯を取り出す気にもならんかった
「なんか…うちこんな弱くなかったはずなんやけどなぁ(笑)確かめるんも…こわい…」
うるっとくる涙腺の弱さにもビックリやわ
ぐっと堪えて
村田くん側にあるリモコンを取ろうと手を伸ばした
「ま、歌って発散やんな!なにいれよー♪」
隣に座ってる村田くんの前に伸ばした腕をそのまま掴まれて
「なんで…無理すん?無理にわらうなや…」
そう言われた
目の前には村田くんの顔
我慢できひんくて
「ううっ…」
涙がまた溢れた
「あほ…初めから泣いとけ…」
ギュッと抱きしめてくれて
村田くんの胸を借りて泣いた