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奏の家に救急車が来て…


辺りは騒然となった。



奏は、搬送され




一命は取り留めた…







発見が早かったのが幸いだった。






事故、裁判、転校、自殺騒ぎ…


奏の家族は…


おじさんの実家に…


引っ越して行った









何も告げずに


奏は俺の前から…いなくなった





俺を…恨んでいるに違いない…





助けて…と、出した手を…



俺は、拒んだのだから







俺の好き…の、覚悟は…




結局…おままごと…の延長だった








奏の苦しそうに、下唇を噛む仕種…


思い出すと…胸が痛くなる。





好きな人が、苦しみ…壊れていく姿を……


俺は、自分の保身のために



見捨ててしまった。








太一とは…


違う選択をした…俺…