優しくしないで
第19章 遺品…
不採用の通知は…続いた…
ため息をつかない日はなかった…
自宅に送られて来る不採用…
学校に連絡が来る…不採用…
高卒歓迎の求人の明記に…
見事に躍らされている…そんな気分だった…
仁さんには…仕事終わりに、美容室で手話を教わっていた…
仕事が終わるまで…スタッフルームで入間さんと話をしたり、雑用をしたり…勉強をしたり…しながら…待っているのだが
仕事中の仁さんを見ると…
つい…目を反らしてしまう…
意識しているのかもしれない…
きりりとした目が…
太一と似ていたし…
あの…告白?も…
でも……やっぱり…
自分の気持ちは…
沈んだままで…
キュッと……胸が痛いだけ…
罪悪感……だと…思う…