優しくしないで
第26章 喝采…
後悔してた…
奏さんは……自分の発言に…
後悔をしていた…
“忘れて欲しかった…”
奏さんは…そんな気持ちで…
仁さんの前から消えたのか……
『…仁の性格だから…
一人で抱えて…ダメになってるかも…とか…
誰にも打ち明けられず…誰とも心を通わせていなかったら…どうしよう…とか…
原因の私が…心配してたのよ…』
奏さんは、笑いながら…紅茶を口にした…
『でも……留美ちゃんには…話してた……
まだ、あの顔は…アレだけど…一先ず安心した…』
奏さんは…かばんから…何かを取り出し…
テーブルに置いた…
『仁と一緒に見に来て…』