私はあなたを許さない
第13章 「希の事、好きなんじゃない?」
光明「その人の為なら何でもしてあげら
れる、かな」
希「…」
よくわかったような
余計にわからなくなったような…
でも一つだけわかった事は自分はやはり
人を好きになった事が一度もない
という事だった
希「…」
光明「ほらっ、もうすぐ授業が始まるか
ら戻るよ」
希「は~いっ」
光明「…」
希「あっ、先生」
光明「何、まだ何か聞きたい事でも」
希「今日の夕飯、何食べたい?」
光明「別に何でもいいよ」
希「それが一番困るっていつも言ってる
でしょう」
光明「ん~じゃあ…」
夕飯の献立
何気ない会話だったが
この会話を偶然にも聞いてしまった人物
がいた
その人物とは…
初美「…嘘でしょう…まさかあの二人…
付き合ってるの?」