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光明「…」

知哉「ごめんな…」

光明「何が？」

知哉「親父やお袋が明日来る事、彼女に
言っちゃって…」

光明「別にいいよ、だって…」

知哉「光明？」

光明「俺だけじゃない…俺だけじゃなく
親父やお袋も彼女に謝らないといけない
からな…」

知哉「…そうだな」

光明「…」


事故の事
光明は謝罪した
知哉も何度も頭を下げ謝罪し続けた
だけど…

だけど両親だけは謝罪していない
それどころか
光明が希と暮らしている事を知りながら
希が被害者遺族だと知りながら
謝罪しに行かなかった
一度も…


知哉「謝って…謝って許されるような事
じゃないけど…」

光明「彼女は許してくれたよ」

知哉「本当に？」

光明「兄さんのおかげで…話したんだろ
う？事故の事、彼女に」

知哉「…悪い」

光明「…」