
私はあなたを許さない
第22章 「運命、って信じたいな」
初美「…助けてもらったの」
希「どんな風に?」
初美「ナンパされて…見た目も良いから
ご飯だけならって軽い気持ちで行ったの
そしたらその男、いきなりラブホテルに
連れて行こうとして」
希「ラブホテル!?えっ…大丈夫だった
の?」
初美「入口で必死に抵抗した、でも誰も
助けてくれなくて…」
希「…」
初美「力じゃ勝てないし、自業自得だな
って諦めかけたの、そしたら…」
希「彼が現れた?」
初美「うん」
希「かっこいい~ドラマみたいだね」
初美「でもかっこよかったのは最初だけ
後でバカって叱られて叩かれた、簡単に
ついて行くからだって…」
希「そうだね…」
初美「最初は嫌いだったけど…気づいた
ら好きになってた、彼の事、それからは
もう必死にアタックして」
希「付き合うようになったんだ」
初美「うんっ」
