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希「遺書…」

光明「…」


何度見ても何度見返しても
封筒には「遺書」と、そう書かれていた
遺書、死亡保険
つまり…


希「先生、もしかして死ぬの？」

光明「…死なないよ」

希「だったら何で遺書なんか…それに…
それにこれっ、死亡保険、どうしてその
受取人が私なの？」

光明「…」

希「ちゃんと答えて！！」

光明「愛田さん」

希「…何」

光明「明日は大事な日なんだから今日は
もう休んで…」

希「ごまかさないで！！こんな状態で…
こんな状態で受験なんて出来ない…出来
るわけないよ…」

光明「…」


病気の事
彼女の事を考えて
彼女を不安にさせたくなくて
ずっと黙っていようと決めていた光明
だけど
結果的にバレてしまい彼女の言うように
こんな状態では受験
どころではない

話したくない、話したくなかったけど
もう話すしかなかった…


光明「…全部…全部話すよ…」

希「…」