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希「助からないの？」

光明「…」

希「先生！！」

光明「…助からない…今の医療では」

希「そんな…」

光明「…」


嘘をついた
また嘘をついてしまった
これ以上、彼女に迷惑をかけたくない
傷つけたくなくて
自分自信も傷つきたくなくて
嘘をついた…


希「…」

光明「…さっ、そろそろ寝ないと」

希「教師になりたい」

光明「えっ？」

希「私、教師になりたい、先生みたいな
教師になりたい」

光明「…なれるよ、愛田さんなら」

希「先生に見てほしいの」

光明「…」

希「教師になった私を見てほしいの」

光明「…」


嬉しかった
彼女が教師になりたい
自分のような教師になりたいと言ってく
れて
すごく嬉しかった
そしてその気持ちと同時に
そんな彼女の姿を見てみたいと思った
授業をする姿
生徒と接する姿を
自分の目で、この目で見たいと強く思っ
た