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父親「…」

母親「あなた、一体どういうつもりなの
二人の結婚を認めるなんて…」

父親「…またそれか」

母親「またって…大事な事じゃない」


光明が希と結婚すると伝えて以来
寝室では毎夜のように、妻が夫を責める
一方的な夫婦喧嘩が
行われていた


母親「どうして認めるなんて言ったの？
そんな事言ったらますます調子に」

父親「…何も言わなかったな」

母親「えっ？」

父親「愛田希、彼女と今日初めて会った
けど…彼女は何も…文句の一つも言わな
かったな…」

母親「それは…」

父親「自分の両親の死に関わった息子、
その息子を守る為に金で真実を捩曲げた
両親に文句の一つも言いたかったろうに
な…」

母親「自分の印象を悪くしたくないから
でしょう？だから」

父親「言えるわけないよな…」

母親「あなた？」

父親「これから家族になる人達にそんな
事、言えるわけないよな…」

母親「…」