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希「…！！」

光明「やっと見つけた」

希「…この場所…私の両親が亡くなった
事故現場なんです…」

光明「…そうなんですか」


声が裏返りそうだった
俺は必死に平気なフリをし平静を装った
いつかはバレるし
彼女にはいつか話さなければいけない事
だけど
今はまだその時じゃない
そう思った


光明「…」

希「私も…私も二人と一緒に逝きたかっ
た…」

光明「愛田さん…」

希「本当は…本当はあの日…私も一緒に
車に乗ってるはずだったんです…でも…
テレビが見たいからって家に一人残って
一緒に行けば良かった…そしたら」

光明「愛田希！！」

希「！？」

光明「そんな事、冗談でも言わないでく
ださい、あなたを一人残して亡くなった
ご両親の為にも…」

希「…ごめんなさい」

光明「…」


こんな事
言う資格なかった
彼女がこんな風に思ったり感じたりする
原因を作ったのは自分だったから
彼女に謝罪すら出来ない
弱い自分…