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私はあなたを許さない

第8章 「自己紹介がまだだったね」



希「あれっ…先生、出かけるの?」

光明「休日出勤」

希「ふ~ん」

光明「お昼には帰れると思うけど、もし
出かけるなら戸締まりお願いね」

希「は~い」

光明「多分、誰も来ないと思うけどもし
来ても居留守使っていいから」

希「わかってます」

光明「じゃあ行ってきます」

希「いってらっしゃい」


光明が住む
このマンションは
高級だけあってセキュリティーが厳しく
鍵がない限り中には入れない
入りたい場合は
インターホンで呼びかけ
中から開けてもらうしかないのだが
居留守を使いインターホンに出なければ
問題はない

そう思っていたが…


ピンポーン(インターホンが鳴る音)


希「…誰」


その時
インターホンが鳴った
しかしそれは外からの訪問者が
マンション内に入る為に鳴らすものでは
なく
ドアの横
玄関ドアの横に取り付けられている
インターホンだった

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