私はあなたを許さない
第8章 「自己紹介がまだだったね」
男性「光明、俺だよ、知哉だよ」
希「…」
念の為
チェーンロックをかけたまま
ドアを開けるとスーツケースを片手に
スーツ姿の男性が
立っていた
知哉「遅い…!?」
希「…あの」
知哉「誰…もしかして光明の女?」
希「あっ…実は事情があって一緒に暮ら
してる者ですけど…」
知哉「ふ~ん、まあいいや、とりあえず
中入れてよ」
希「…でも」
知哉「光明には連絡したからさ」
希「…」
半信半疑だったが
光明と顔立ちも似ていた為
兄弟と言う言葉を信じ部屋に入れてしま
った希
とりあえず
光明が戻るまで
しばらく待ってもらう事にしたが…
希「お茶どうぞ」
知哉「…」
希「…あの」
知哉「悪いけどコーヒーくれる」
希「コーヒーですか?あったかな…」
知哉「棚の一番下」
希「えっ」
知哉「そこにあるから」
希「…はいっ」