私はあなたを許さない
第2章 彼女の場合
希「あ…」
女子①「…」
女子②「ちょっと」
希「…ごめん」
わざとではない
でも彼女の手を振り払った衝撃で
消しゴムは床に落ち角が少し欠けてしま
った
希「…弁償するから」
女子①「いいよ、気にしないで」
希「ううん、弁償する…」
女子①「…わかった」
希「…」
「弁償する」
彼女にはそう言ったものの
希はお小遣なんかもらっていないし
キャラクターの消しゴムを買ってなんて
絶対言えない
でも引き下がるワケにいかない
希「…」
その日
希は初めて悪い事をした
バレなければ見つからなければ大丈夫
そんな軽い気持ちでした悪い事
でも…
店員「ちょっと待って」
希「…」