
ふたりのち晴れ
第20章 楠木―………。
今日も朝から学校の準備で忙しいっ
なのに巧くんは星座うらないなんか見てる…。
巧『12位かよ…チッ…』
楠『巧くんは用意しないの?』
巧『お前とはちがって昨日のうちにしてんだよ』
楠『…そっかー。』
巧『早く行くぞ。学校遅れる』
楠『うん!』
そういって 家を出た。
楠『行ってきまーす!』
巧『…』
母『いってらしゃーい!理央くん気をつけてね!たく!あんたが不振な女から守ってやるのよ!』
巧くんが、嫌そうな顔で、はいはいと頷く。
―登校中―
楠『ねぇ?』
巧『ん?』
楠『手、繋ごっ』
巧『みんなに見られる通りになったら、すぐ離すからな』
楠『うん!』
そういって僕の手を握る巧くんは柔らかく、ポカポカしてた。
