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私は

川村さんからの電話を
待っている間

ずっと
川村さんの事を考えていた




私がパセリで見た川村さんは


カッコイイ人ではなかった


仕事は、肉体労働系を想像させた


歳は、近そうだけど…

年下かもしれない。




私の事をあんなに心配して

わざわざ助けに来てくれた

川村さんの笑顔は



とても素敵だった。



口調はとても優しく

私に触れる手は



とても優しかった




そして

誰よりも



私の事を気にかけてくれていた。





「僕と…付き合って下さい……

お願いします！」





川村さんのその言葉を聞いた瞬間


ドキン


と音がした。



少し体がふわふわして

言葉が

出なくなってしまった。





「あ、あの…答えは、

今すぐじゃなくていいんだ。

まだ、ゆきちゃんは、

僕とちょっと会っただけだし…



だから、電話じゃなくて、

会って話したり

ご飯食べたりして

俺の事分かってもらって

それから…


それから

返事してもらっていいんだ。

会って欲しいなんて、

言わない約束だったんだけど…



考えて…もらえないかな？」





「はい。


あの…

私も



川村さんに会いたいです。」




「え？

ホント！
会ってくれるの？」





「はい

それから…



それから、私のことを

沢山知って欲しいです。



それでも、川村さんが

私とお付き合いしたいって

思ってくれるなら……



その時にお返事しても



いいですか？」