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好きになってごめん…

第4章 君の魅力

体育が、できない私にとって
数字が、唯一の天国だ。

あー。楽しみ。

翔「そんなに、勉強好きなの?」

あ「数学が、好きなだけ。」

翔「意外だね。女子で、数学好きなんて」

あ「ゲームで、よく計算したりするから。」

翔「なんで、そんなにゲーム好きなの?」

あ「だって、一人でも、オンラインで他の人と繋がってられるから。
だから、寂しくないし…」

翔「両親いないんだっけ…?」

あ「捨てられたの。10才の時に。
 でも、夏乃もいたし!寂しくなんて、なかった…。けど、いつも家に帰るのが嫌いだった。そんな時、ゲームをニノが教えてくれて、それからはまったの。」

翔「歴史、あるねぇ」

あ「翔くんの両親は?」

翔「父も母も医者。あの駅前の櫻井病院ってとこ。」

あ「えっ!?あの櫻井病院!?
あの、でかいとこでしょ?」

翔「そんなにでかくないよ?」

あ「そっかぁ、お金持ちかぁ…」

翔「でも、今家出してるから。」

あ「えっ!?なんで?」

翔「家継ぎたくないし!」

あ「お互いに大変だね…」

翔「だなっ(笑)」

お互い、笑い合った。
気が合うかもしれない
、そう思った。

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