テキストサイズ

会議室から恋。

第1章 1

あたしの顔を見た途端、あわてて服を着る。

ねぇ、見つかるかもしれないことが、スリルになってたの?

それとも、見せたかったの?

女のほうは、すぐ服を着て、あたしの側を通って玄関に出る。

男のほうは、悪びれもなく、裸のまま、ベッドからも出てこようとはしない。

「…何がしたいん?」

「お前が、ヤらせへんからや」

「ふーん。嫌なら、出てけば?」

そんな顔するなら、始めからしないで。

そもそも、ここは、あんたの家じゃないし。

あたしが借りてた部屋だし。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ