テキストサイズ

会議室から恋。

第11章 11 坂下健人

「きっかけ作ってやったんや。お前が強引にいかんと、意味ないんや」

「意味…?」

「かわいい部下がアメリカなんかで仕事人間になるん見てるん、おもろい上司おるか?」

「…僕には部下がいないんで…」

「はぁ?お前はアホか!お前らが付き合わんとオレがかわいそうなんや!さっさと自分のもんにしてこい!」

「うわぁ!」

オレの椅子を引っ張り、向きをかえた。

反動で、後ろにこけるところだった。

思わず大きな声を出したが、まわりの注目を受けたことに気づき、何もなかったかのように振る舞う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ