チョコレート
第7章 あの時の約束
「ううん。あ、続きしていいよ」
「え?」
「とりあえず安心したし、祐樹くん戻ろう?」
「うん、ごゆっくり~」
そう言って2人は
屋上を出た
「…行っちゃった」
「マジで大丈夫か?」
「だいじょーぶ!それより陸強かった…」
「ああ、親父に鍛えられたからな」
「お父さんに?」
「昔総長だったから」
「へぇ…て、えぇ!?総長!?」
「おう。まぁ、親父は俺みたいにはなるなってさんざん言われたけど」
「けど?」
「好きな女1人守れるようにはしとけって」
「そうなんだ…」
全然知らなかった
まぁ、
見事な回し蹴り
だったもんなぁ…
「まぁ約束したからな」
「あ、あれでしょ?付き合う前の、ボコられたら責任とってよねって」
「そうそう」
あんな些細な会話
覚えてたんだ…