チョコレート
第8章 転校生
「ヤバいヤバい」
私は学校までの道を
一生懸命走っていた
梅雨も明け
季節は夏に入ろうとしていた
「…はぁ…あっつい」
相変わらず走っていると
自転車に乗った
同い年ぐらいの男の人が
声をかけてきた
「なぁなぁ!」
「はい?」
なんなの
遅刻しそうなんだけど!
「もしかして清風高?」
私の学校の名前だ
「そうだけど…」
「良かった~ごめんやけど、案内して!てゆうか今から学校やろ?」
関西弁?
「あ、後ろ乗せたるから!なっ!?」
そう言われ半場強引に
ニケツで学校を案内した
まぁ、ラッキーかな?
校内の駐輪場に着いた
「じゃあ」
私は自転車を降りて
校舎に向かう
「あー待って!職員室どこ?」
「えぇー、二階を左!」
「ありがとう!」
私は急いで
教室に向かった