チョコレート
第10章 過去
しばらくして涼くんが
口を開いた
「また陸にしばかれるわ」
私は涼くんから離れて
「これは内緒。」
「そうか、この話したんは彩ちゃんが初めて」
「そうなの?」
「うん。」
「涼くんの事本当に見てくれる人は絶対現れるよ。だっていいとこいっぱいあるもん!」
「…ありがとう。なんか気ー楽になったわ!」
「そっか、良かった」
「じゃ、送ってくわ」
そして私たちは
マンションの下まで来て
私は自転車から降りた
「今日はありがとうな」
「ううん。あ、ジュースありがとう」
「いいえ。じゃあ、また明日」
そう言った時の顔は
いつもの涼くんに戻っていた