チョコレート
第14章 花火
「ママ早くっ!」
「わかってるわよ~もうちょっとだから」
今日は夏祭り
今はママに浴衣の帯を
してもらっている
浴衣の色はもちろん
私の好きなピンク
髪もアップにして
化粧もいつもと違う
雰囲気にした
「はい!完成!あら可愛い~」
「うわっ、大学時代の美奈が蘇ったかと思った!」
と言って私の浴衣姿を見るパパ
「もう約束の時間過ぎてるから行ってきます!」
「気をつけてね~」
急いで家を出て
マンションの下に来た
入り口に浴衣姿の男の人が
立っているのにすぐ気づいた
「陸ごめん!」
「遅っ…いんだよ…」
うわっ
陸ヤバい…
格好良すぎる
キュン死にしそうだ…
「格好いい」
「…」
「陸?」
「え、あ、見とれた」