チョコレート
第3章 すれ違い
あれから2週間が経ち
私はずっと陸を避け続けた
屋上にも行かず
話しかけられないように
優衣やクラスの子と
ずっと話していた
それでも話してきた時は
適当に流した
今は優衣と教室で
ご飯を食べていた
「…あや?」
「んー?」
私の顔を
ガン見する優衣
「な、なに」
「なんかあったでしょ」
「ないよ~」
アハハと笑ってみせる
「はぁ…話したくないんなら、無理に話さなくていいけど。なんかあんなら言いなよ」
「…ありがと」
「溜め込むのが一番ダメなんだからね!」
だよね…