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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第1章 Mysterious morment~不思議な力に誘われて~

 その上、成績も常にトップクラス。これでイケメンとくれば、女子にモテないはずがない。藍那は遥人に熱い視線を向けるその他大勢の女子の一人だった。対する有希枝はよくぞこれほど真逆な二人が長年、親友をやってこられたかと思うほど、美人である。
 つまり、藍那は極めて地味で目立たない女の子なのである。まあ、自分で言うのも何だが、ブスというほどまではいかないだろう。それでも、有希枝の隣に並べば、自分は彼女の単なる引き立て役なのだとは十分理解しているつもりだ。

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