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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第1章 Mysterious morment~不思議な力に誘われて~

―高遠君がねぇ、あたしに告ってきたんだ。
 と、思いもかけないメールが届いたのは今から一ヶ月前になる。長い夏休みに入る直前の暑い午後のこと。
 有希枝の話が真実ならば、別段、彼女に非があるわけではない。藍那の遙人への想いは極めて一方的なものだったし、告白したこともなかったのだ。遙人が有希枝に告白したというのなら、かねてから彼女に恋心を抱いていたのだろう。

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