無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

両想いになった瞬間は、一生忘れない。

抱き合いながら、ふたりの鼓動が重なり、ひとつになった。

首筋を風が通り過ぎ、うしろでは花火の音だけが聞こえる。
ただそれでよかった。




あの頃からはちょっと、大人になれたかもな。

言葉にならない声が、今でも俺の中で繰り返されている。
いつからだろう？こんなにも、君といる時間が愛しくなったのは。

色あせないよ、あの頃の想い出は。
今の俺は、過去と未来を繋いでここにいるんだ。

耳を澄ませば今でも聞こえてくるよ。

あの日の、いつまでも輝き続ける想い出が。