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部屋に飾ってある君との写真と、大切にしまっておいた君との想い出を連れて、俺は上京した。

君と結んだ俺たちの出会いを、人生を、永遠にたどっていけるように、願いを込めて。



小学生のとき。
雨上がりの香りがただよう午後に、水たまりに映っていた空をふたり飛び越えた。
そのとき流れていた時間は、とても緩やかで、穏やかだった。


いまでは、１日があっという間に過ぎ去っていく。
それとともに、君に会える時に着々と近付いている。
君も同じかな？

もしも俺が、あの頃の景色をいつか忘れたとしても、いつもそばに君がいたことは絶対に忘れないよ。