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この前、人を拾いました

第24章 ③―1 相変わらず元気です


「ちょっと?!みきちゃん?!恥ずかしいからそんなにお店の物ガン見しないの!」


高級フルーツ店に並ぶ一粒ずつ梱包されたイチゴ。


その輝かしい姿を私が目に焼き付けていると脇にいた百合子先輩が私の肩を揺すった。



「見てると私のものになるんです!」


そう言って、私はびくともせずじぃっとイチゴを目に焼き付けることに集中した。

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