テキストサイズ

この前、人を拾いました

第28章 ③―5 祝賀パーティー

「"みき"だ」






私が言おうと思ったことを隣でレイが言った。



ドキっ………



胸が大きく弾んだのが分かった。




「用があるんだ、こんなところにいる暇はない」





とレイは加えると、再び向き直って私を強引に引っ張った。




「えっ、あっっ…ちょっと…」




まともな挨拶が出来ないまま、どんどんと西園寺会長から離れている。


そんな中懸命に会釈をし、私は祝賀パーティーをあとにした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ