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この前、人を拾いました

第34章 ④―1 イチゴノイローゼと襲撃

あのイチゴ事件(祝賀パーティーからイチゴが大量に届くまでの事件のことを私がかってにそうよんでる。)以来、私の恋人(?)であるレイが、あの西園寺財閥の次男だという事は会社内に悉く知れ渡っていた。


「ちょっと、礼二って、レイくんの事じゃないの?」


百合子先輩が呆然と立ち尽くす私の肩を叩く。


「……やっぱり、今礼二っていいましたよね……」


聞き間違いであってほしかった…

あぁほら、また、いやぁな予感……。



「礼二さまというのは、あの西園寺礼二様のことでしょうか!?」


深々と頭を下げて謝罪していた男も礼二という言葉を聞いてその女に顔をあげる。


「そうよ!!あの西園寺財閥の次男の西園寺礼二様!!!私の許嫁よ!!!!」

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