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この前、人を拾いました

第38章 ④―5 もう一人のイケメン


「みきさん、残念ながら今日は時間がないけれど……また、再び会えますよね…?」


「ん?え?あ、は、はい!」


「よかった。では。」




そう言って総一さんは


すかさず私の頬にキスをし、若村さんにも、じゃあ。と言って軽く手を挙げるとその場から遠退いていった。




………やっぱり、レイのお兄さんだけあるわ…



完全に流れを持っていかれてなすがままにされてしまった。




乱暴というわけではない、ただ、力強く若さに満ち溢れている。





「みきさん……」




ふと若村の声に我に返る。



「はい……、なんですか?その哀れみの目は…」



なんか、若村さんにはずっと哀れまれてるような気がする…

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