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この前、人を拾いました

第38章 ④―5 もう一人のイケメン

くだらないことで


迷惑かけちゃった……



「大丈夫ですって、ではおやすみなさい。」




そう言って若村さんは静かに扉を閉めた。




ぼぅーとしながら、


ベッドの上に寝そべる。




レイの匂いがちょっとでもするかなって…



でも、全然しなくて


また私は泣きそうになる。




あー

私、本当に自分勝手…




家を飛び出したことを今さら悔やむ。


それでもやっぱり、


レイに


"みきがいるから、君とは結婚できない"って九条院さんに言ってほしいなんて…

本当にわがまま。



そんなことを思いながら、私はいつの間にか疲れはてて、眠ってしまった。

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