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この前、人を拾いました

第39章 ④―6 新たな拾い主……!?

―――…

「あ、そこの角を右で。」

「はい。」



早朝から、若村さんの車にのせてもらって自分のアパートへと戻る。


レイが起きてたらどうしよう…とかそんなことで朝から頭がいっぱいになっていた。




「ん?みきさん、あれ礼二先輩じゃないっすか?」




「えっ!?」



若村さんの言葉に、
私は前方を目を凝らしてみる。




あ……




あの完璧なプロポーション…


背中しか見えないけど絶対レイだ…




若村さんは徐々に減速してレイの近くで車を止めると、ガンバレ!とばかりの表情で私の方を見た。





コクン




と若村さんに頷いて、


「ありがとうございました。」


と深々と頭を下げる。


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