この前、人を拾いました
第40章 ④―7 落ち着く場所、大好きな場所
照れながらも、じっくり近付いていく。
1日しか経ってないのに
この腕が
恋しかった………
「レイ………」
その大きな胸に顔を埋める。
温かい、私の大好きな場所。
「みきちゃん……」
優しい声で囁くレイに愛しさを感じる。
「なぁに…?」
ギュッとレイのシャツを掴んで応えると、
「イタイイタイイタイ!!!!!!!!」
骨が折れそうなほどレイが抱き締めてから、私を放し、怖いほどの笑顔を向ける。
えっ?
「ゆきちゃん、
なんで、
兄貴といたのかな????」
ヒヤァ……と嫌な汗が身体に流れる。