この前、人を拾いました
第42章 ④―8.5 『ずっと前から、お嬢様にお仕えしております』
「いつだって
あなたがそばにいて私を守ってくれたじゃない。
幸せにすることができない?何をいっているの?
私はあなたがいないと幸せになんかなれないわ。
執事と主人だろうが関係ない。」
きっぱりと言い切った麗子様は
今まで以上に美しくそして強かに見えた。
「しかし、
私は麗子様と結婚することもできない身分で…」
「あなたとの結婚が許されないのなら、一生独身でいるわ。」
「しっしかし、そういうわけには…麗子様には他の方と同様家庭を築かれ幸せになる権利が…」
「だから言ってるでしょ?私はあなたと一緒にいることが幸せなの。
それに結婚なんてただの形式に過ぎない。
そんなものどうでもいいの。
あなたが私を愛してくれれば、
あなたを愛し続けることが出来れば…」