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この前、人を拾いました

第52章 ⑤―6 お買い物に行きましょう

「そっそうだねぇえ
私も干上がっちゃいそー」

そういいながら、私は絶対女優にはなれないと思った。



「あぁ?
んだよ、急に。」



と不審がるお兄ちゃんにドキドキした。


「いっいいじゃんっっ!
ここすっごいコーヒー美味しいんだよ!」


行ったことないけど…



「知らねぇよ、買い物行くんだろ?」



と言って前に進もうとするお兄ちゃんの腕を必死に掴んだ。



こうなったら、

妹の技を使うしかない――

これでやられなかったらこいつは悪魔だ……




私が覚悟を決めると、
お兄ちゃんは
あぁ?っといって振り向いた。



その瞬間、私はお兄ちゃんに力いっぱい抱き付いた。

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