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この前、人を拾いました

第6章 ①―5 母親じゃないので

――――――…

「どうしたの?みきちゃん、なんか今日元気無いわね?」

会社でぼぅっと自分のデスクに座っていると、良くしてくれている百合子先輩が言った。


「ああぁ、いや、、すみません。」

私は、そう無気力に返事をすると、脇に置かれた書類を手にした。


「ここ最近、なんとなく元気だったのにね。」

百合子先輩はそういって私の隣に座った。


「いや、そんなことないです。むしろここ最近ほんと訳の分からないことばっかりで。」


本当、レイがうちにきてから、
私は振り回されてばかりいた。

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