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この前、人を拾いました

第65章 ⑥―7 26th Birthday

―――――…

結局、
私には普通のパーティーの案しか浮かばなかった。


とにかく
レイが大事だから…
彼が生まれた日を祝いたかった。

だから私はひたすらレイの事だけを想って準備を進めた。




「うぅ………」


椅子に乗って懸命に背伸びをし、"Happy Birthday"の幕を壁に貼り付ける。

足…
つりそう……
もうちょっと背が高ければ…



とっくに成長期を過ぎたにも関わらず、そんなことを思っていると、



ピロリロリ……ピロリロリ……


「えっ!?
うわぁっ」


急にポケットのケータイが鳴り出し、突然のことにビックリして私は派手に椅子から落っこちた。


「いったぁあ………」


じわじわ熱を持った患部を擦り、涙目になりながら、ケータイを取り出すと一通のメールが来ていた。


なんだ……
メールか…

慌てる必要なかったじゃん…

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