テキストサイズ

この前、人を拾いました

第65章 ⑥―7 26th Birthday

どうしよう……

まだ飾り付けもしてないし……



突然の連絡に私が慌てていると、


ガチャ


と玄関からドアの開く音がした。



ぎゃぁぁあ
帰ってきちゃったよぉ!



どうしよう!どうしよう!


えっと……!



私はものすごい勢いで頭をフル回転させると急いで冷蔵庫に向かった。



せめて、

今回の力作であるケーキだけでも!!



丁寧にイチゴを盛り付けたホールのショートケーキを両手に持って、机に運ぼうとした、そのとき。




「ゆみちゃん!!!!!!!!!」



と言って、私を笑顔で見つめるレイがぐんぐんと近付いてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ