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この前、人を拾いました

第65章 ⑥―7 26th Birthday

「………いや、食べる!」



「え?」



そういうとレイは勢いよく立ち上がってケーキに向かっていった。



「ちょっ!
いいよ!そんな!汚いから!!」


そういってレイを止めようと声をかけたその瞬間



「うわぁあっ!」



レイは
大きな声を上げながら
床に散らばっていた生クリームに足を滑らせて前のめりに豪快に転んだ。



ドンっ


という鈍い音と共に、

べちゃっ

という
音が響いて

レイは床にうつ伏せになったまま動かなくなった。



「レイっ!?

大丈夫!?」



急いでレイのそばにかけよると、
レイは腕をピクピクさせて、

うぅうー

とよく分からない呻き声をあげていた。

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