テキストサイズ

この前、人を拾いました

第65章 ⑥―7 26th Birthday

着ていたセーターの中に

少しだけひんやりとしたレイの手が入り込んできた。



「先に…あ…ごはんっ食べちゃおうよっ…」



レイは私の提案に答えずに、
首筋にたくさんのキスを浴びせながら、
セーターを脱がせようとしてきた。


「レイってば…!」



そう言いながらも、収めることの出来なそうな興奮が私の息を荒くする。



「みきちゃん…

年上の言うことは聞けっ!」


あぁあ?


年上ぇっ?


「数ヶ月しか違わないでしょっって、ちょっとっ…あっ…」


レイはそんな私をニコニコしながら見つめてた。


「みーきちゃんっ!

好きだっ!

大好きだっ!

愛してるっ!」



降ってきた言葉に、
胸がキュウッと苦しくなる。


そんなんで、やられないんだからっ…!


って思いながら、


私は抵抗することをやめるんだから、

本当は、やられてるんだよね。




レイはするすると私のセーターを脱がせた。



「レイ……」



もう何度も見られているはずなのに、
恥ずかしくなって私はレイに抱きついた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ