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この前、人を拾いました

第72章 ⑦―3 おねだりの仕方

一向に起きる気配のないレイを見て、ため息をついた。


まぁ、いっか、また明日言えばいいし…

にしてもこの人、本当にここで寝る気??


「もぉ……!」



私はレイの部屋から掛け布団と毛布を取りにいこうと、ソファーから立った。



「ゆみちゃぁーん、
どこいくんだぁーい」



目を閉じたままいなくなった私の身体を手探りで探すレイ。


「なに?起きてるの?
そこで寝ちゃうのかと思って今掛け布団と毛布を取りに行こうと…」



「ダメ」



眠っているわりにはハッキリとした声を出すレイ。


ダメってなによ…


「でも風邪引くよー?」



「ハハハハ、風邪なんか愚かな者だけがひくんだ。
僕みたいな神はひかないんだよ」


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