この前、人を拾いました
第83章 ⑧ー3 金髪レディーにご注意下さいっ!?
自分で登るよりは疲れていないのかもしれない。
でも、レイに担がれながらこの頂上まで来た私は、叫び疲れたというか…
だって、もろに下の風景見えてたし…………
いつ落ちてもおかしくなかったし………
「になちゃんは、僕への愛を叫ばないのかっ…!」
「…………ごめん…」
今元気ない上に、あなたへの愛、揺らいでますから…
「なんでだぁっ…」
「あばぁっ」
泣きそうな声でそういいながら、レイは私のことを強く抱き締めた。
「言ってっ…お願いっ…」
あああああ…
どうしよう…
かわいい……。